旅行時には可能な限り自炊をしたいと、海外であれそれなりの日本米を持参します。今回は炊飯器は持てなかったけど、レンジで炊飯できる「くろちゃん」を持参しました。バンクーバーとニュージャージーでは電子レンジがあったので毎日ご飯を食することができました。でもロンドンではレンジがなく、またキッチンが共用だったので鍋でご飯が炊きにくく断念しました。アテネの宿はすべてホテルでキッチンがついてなく、結局ここローマに残った米を持ち込んで消化するしかなかったのです。ここローマのBnBにも電子レンジがありませんでした。
貴重品をいれたショルダーバッグはすべて盗られて亡くなりましたが、どうでもよかったお米はリュック内だったので無事、折角なので大事にしなければ、と、一度も経験したことのない鍋炊飯に挑戦です。
「はじめチョロチョロ、中パッパ」というおまじないみたいなことばを思い出しながら、火力が調節しにくい電気コンロ(IHではない)、これも使い慣れないのですが、苦労しながら炊飯しました。
7時ころには朝食担当の女性が来るということだったので、その前には済ませないとと思って流しを使っていましたが、少し早く女性が来てしまって、私が占領しておにぎりを握っていたのでびっくりしていました。こんなして朝からキッチンを使う人などいないのでしょうね。
ここローマの宿では朝食は提供されるので、3回分のおにぎり、昼と夜で何とか消化しなければなりません。明日の飛行機に持ち込みかな?
今日は一日かけてローマ市内の観光です。
ローマの有名な知られた観光地はほとんどが狭い範囲内にあって歩いて回れます。
一番にバチカン美術館をスタートして、観光しながら宿に歩いて帰ることにしました。
上の地図のように、まず地下鉄でバチカンに一番近い、ottaviano 駅まで行き、美術館まで5分くらい歩きました。その5分ほどの間にはスリや物盗りではないのですが、それはしつこい客引きが次から次に。
だまされるもんかと、二人で断固として振り切って進み、ついに入口へと続く行列のところに着き、ホット一安心。心配してたほどでもないじゃん、と思って油断したその隙間に、スーッと入ってきた、一人の男性。
「列に並んでいたら2時間・3時間かかる」「中でチケット買うのと同じ、公式ガイドだから安心だ」みたいなことを言っていました。首からは公式のものらしい立派なプレートを下げていました。「公式、公式」「2時間・3時間」を連呼、ここまで振り切ってきた誘いだったのに、何と二人とも最後のここで落ちてしまったのです。
入り口が見えるところだったので本当に人が多いので区切ってチケットを売っているのと勘違いしたのでした。
結局、少し離れた店舗に連れていかれ、
受付する前に中で散々待たされ、
ガイドはいらないのにガイドがついた高いチケットを買わされ、
おまけにそれからガイドが来るまで30分以上も待たされ
さらにそのガイドは美術館に入る前の外での説明が長々と、結局1時間たっても肝心の中に入れない状態。
そのチケットは、サンピエトロ寺院にも並ばずには入れるというものだったので、それならということで買ったものでしたが、それどころか散々待たされているものだから不満が爆発して、ガイドを振り切って集団から離れてしまいました。私たちより早くから店舗で待ってた欧米系の夫婦も、かなりイライラしてて同時に離れていきました。
バチカンの入場料は17€でしたが、私たちが買ったそのチケットは 57€。
さらに、これは帰ってから気づいたのですが、
実はバチカン美術館のチケットは渡航前に購入済みだったのです。
私の覚書があれば、前夜に翌日の行程を確認しているのですが、これができなかった弊害がこんなところで。
私たちが店を出て美術館入り口に向かったころには列もこんなに少なくなっていました。もう、くやしい!!
バチカン美術館入り口、待ち時間なしというのに、ここでも待たされた。ガイドが来ない。
バチカンの入り口
バチカンチケット売り場。チケット売り場は混んでいない。
館内に入るまでのガイドの説明が長すぎた。周囲の説明なんかいらない、時間がないのに。
本物を早く見たいのに、見取り図で長々説明。ちっとも説明はわからないのに、イライラは募るばかり。
他のご夫婦と二組で、ガイドに断りを入れてツアーを離れた。サンピエトロ寺院には入れないよと言われたが、もう我慢の限界だった。
集団を離れてほっとして彫刻や壁画に見とれる。
ランチはバチカン入り口付近のレストランで
折角手にしたサン・ピエトロ寺院に直行できるチケットを不意にしたので、グルーっと遠回りして着いたサンピエトロ寺院には気の遠くなるような長蛇の列。
入場料無料とはいえ、これはとても並ぶ勇気はない。残念だけど、パスしました。
入りたかったなあ。
サンピエトロ寺院からテヴェレ川の方向にまっすぐ伸びている大通りです。コンチリアツィオーネ通り、というそうです。いかにもローマの通りという感じ。
サンタンジェロ城を望みます。
このような歴史を感じる路地を曲がりくねりながら歩くのは楽しかったです。
なんか説明があったのですが
ナヴォーナの広場
パンテオン
パンテオンの中
トレビの泉
通りや広場には噴水や塔がたくさんあります。
スペイン広場です。映画「ローマの休日」のキュートなオードリーヘップパーンが思い出されます。
階段に座ろうとしたらガードマンに制止されました。どうりで誰も座ってない!!
日本から来られた若い女性と会いました。真ん中のおじさんは、日本人の奥さんが近くでブティックを開いてる
そうです。デヴィ夫人のお気に入りのお店で、このおじさんはデヴィ夫人とかなり親しく、日本でも有名な方だと自分で言っておられました。名刺をもらいましたが、時間がなかったのでお店には行きませんでした。
「バルカッチャ」と呼ばれる舟形の噴水
コロッセオのそばにある凱旋門みたいなもの
コロッセオ。大きかったです。
夜はすぐそばのテルミニ駅の中にある「Mercato Centrale Roma(メルカート・セントラーレ・ローマ)」に
行きました。イートインコーナーが中央スペースにあるフードコートみたいなところです。私たちの宿から出て突き当たったところが入り口、1分で着きます。
名前は「中央市場」という意味だそうですが、市場の雰囲気を感じられるフードコートというコンセプトで、イタリアらしい食事の提供、鮮魚やお肉、ピザ、ケーキ、果物、なんでもありました。ほとんどの店舗が有名店の支店だそうです。
各コーナーで購入したものを飲食コーナーでいただくか、持ち帰ることもできます。
とてもにぎわっていて、ステーキ屋での注文は並んで番号札をもらいました。椅子もほとんど満席だったので、じじに注文店の列に並んでもらって、私が空いた席を見つけて席取を担当しました。日本でだったら絶対並んだりはしないのですが、ここでは仕方なかったですね。
ドリンクの注文は席にオーダー取りに回ってきます。種類も豊富でカウンターがとてもおしゃれでした。
暗いし、まともに通れないほど混雑してましたので写真が撮れず、ネットから引用しています。
こんなゆっくりあったらよかったのですが。席の周りにはいろんなお店が並んでいました。
このお店でステーキを頼みました。上にあるポテトチップみたいなものをドカーンと乗せた皿に肉をその場で焼いて盛ってくれます。肉の量はよくわからなかったけど、適当に頼みました。
ネット情報では、駅構内と周辺は悪名高いスリや置き引きの仕事場となっている、と書いてありました。しかも身動きができないほど混雑していたのに、余計なものは何も持たずに行ったとはいえ、今考えるとやばかったのかも、です。
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